350km上空のISS

HASSY

2011年02月28日 00:14

先週の事ですが、
ISS(国際宇宙ステーション)がよく見えたので、
久々に機体撮影に挑んでみました・・・



え?
小さくて何も見えないって?
よ~く目を凝らして見てくださいよ!ほら・・・(爆)


 
やはり見えないですよね

では、拡大してみましょう。




2011.02.22 18h17m
 【共通データ】BORG60ED+1.4×テレコンバーター(f490mm,F8.2 → デジカメ換算f735mm)
          Nikon D300,露出1/320~1/1000s,ISO1600,手持ち撮影(爆)
          ※ 画像は原板の等倍でトリミング



どうです!なんとなく姿・形が解るでしょ!!


両側の太陽電池パドルが黄金色に輝き、こちらへ向かって飛んでくるのを
斜め下から見上げているような画がおわかりいただけると思います

この時のISSの高度は地上から350km。
姫路から地上の直線距離ですと、ちょうど富士山ぐらいになりますか・・・
大きさはサッカー場くらいですから、富士山の頂上にもしサッカー場があれば
姫路からそれを写真で撮った…みたいなスゴいことですね





この日の姫路でのISSの見え方は、
まだ明るさの残る西空に輝く木星の辺りから現れ、
見る見るうちに金星を越える素晴らしい明るさに輝きを増し、
天頂やや西よりを通過して北東の空遠くへ過ぎ去っていく・・・というコースでした。


提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)


この時のISSは『こうのとり』もドッキング(その後移設)され、こういう姿をしていました。
写真は、このイラストをちょうど左右反転させたようなイメージになりますね。




ISSはほぼ真上に差し掛かかりました…



真横下から見たところかな。左から右へ飛んでます。
イラストと較べると、何となく後方下にドッキングされているソユーズとプログレスが見えません?
先入観バリバリでご覧ください(笑)
それと、先月感動のドッキングを果たした「こうのとり」はどこかな?(^^;)




やがて、北東の空の彼方へ飛び去って行きました。。。






で、見え始めから去りゆくまでを一枚にまとめてみますと




近づいて来て飛び去って行くのを、下(地上)から見上げている様子がよく解りますね~
 (左上から右下へ。時間にして約2分半の記録です。)




ではこのISS、見かけの大きさはいったいどれくらいなのかを、
月・木星・土星で比較してみました (同機材、同倍率で撮影)


 ※ 木星は2/24,土星は2/25撮影 → ショボイ画像で御免!どちらも高度低く、あくまで比較用に
  急遽撮ったもので、とてもお見せできるシロモノではないことを言い訳しておきます。



こうして見ると、ISSは月面の大きなクレーターぐらいかな?
木星・土星よりもやや大きいといった感じ。




もう一つ。今回は光跡の写真を撮らなかったのですが、こんな感じで見えますよ
ということで、過去画像ですがご覧ください。


  2007.11.25 吉井竜天ACにて ~ ORIONを通過するISSと雲海 ~  この時の記事




宇宙船大集合!!

さてさて、ISSのトピックス。

スペースシャトル「ディスカバリー号」が2/25に打ち上げられ、ISSへドッキングしたようですが、
現状のISSには、この他に

  ソユーズ宇宙船(ロシア)…2機
  プログレス(ロシア補給船)
  HTV2「こうのとり」(日本補給船)
  ATV2「ヨハネス・ケプラー」(欧州補給船)
 
が既にドッキング済で、

今回のシャトルドッキングにより、米・露・欧・日の合計5機種6機の宇宙船が大集合!!
となったのです


すごいですね~ まるでSF映画さながらですが、現実なのですよ

何でも、これを記念してソユーズ1機が一時的にISSから離脱し、
近くから宇宙船全機種勢揃いの記念撮影を検討しているとか

スペースシャトルが今年で退役するので、こんな大集合は最初で最後の機会ですからね。



提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)・NASA




皆さんも、この世紀の宇宙船大集合、見逃さないようにシッカリ空を見上げましょう♪
(大きな望遠鏡でないとムリでしょうが・・・)

ISSの目視予報はコチラのページで。
次回、3月上旬の夕空に見えますよ~





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