旧JR鍛冶屋線は兵庫県西脇市の野村駅(現 西脇市駅)~ 兵庫県多可郡中町(現 多可町中区)
の鍛冶屋駅間(13.2km)を結んでいた鉄道路線で、今からちょうど四半世紀の25年前、1990.3.31に廃止された。
廃線跡は一部自転車道や鉄道記念館として整備されている。
昭和40年代頃からモータリゼーションの進展と、地場産業の変化に伴い旅客・貨物輸送量共に落ち込み始めた。
沿線では、存続運動の拠点として
ミニ独立国「カナソ・ハイニノ国」の建設が1984年(昭和59年)11月に宣言された。
国名は、鍛冶屋側から駅名の頭文字を順に並べたものである。
様々な利用促進イベントを実施して注目を集めたが、廃線を止めることはできなかった。 (Wikipediaより抜粋)
カナソ・ハイニノ国
今回鍛冶屋線を調べていて、30年来の記憶の隅にこびりついていたこの"カナソハイニノ"という不思議な響きのキーワードと
当時のミニ独立国ブームを思い出した。
なるほど、鍛冶屋線の駅名頭文字だったのだ。
ちなみに国名真ん中の「・」は行政区(中町と西脇市)の分岐点である。
2015.9.22 11:00a.m.
今回はナチュ姫路ポタ倶楽部 会員番号2番:
yokkorasyoさんとのデュオポタ
それでは国名の逆順から出発!^^
ノ ・・・ 野村駅 (現 JR加古川線西脇市駅)
鍛冶屋線廃線に伴い、野村駅 → 西脇市駅と改称された
北へ進み、右へカーブする加古川線との分岐点
しばらく自転車専用道を進むと、道路との交差点踏切跡?に線路遺構が出現。
廃線跡はやっぱりこうでないと♪
ニ・・・西脇駅
自転車専用道も終わって出た大きな通りが、西脇駅のあったところ。
レントン通り(西脇市の姉妹都市米国のレントン市から)と呼ばれ、ホテル等が建ち並び、鉄路や駅の面影もない。
二車線の道路を進むと、郊外に出てやがて
イ・・・市原駅
「市原駅記念館」として立派な駅舎が再現され、中には鍛冶屋線の色んな展示物があって興味深かった。
すぐ横にはキハ車両2両が展示されている。
しばらくして車道と分かれ、長閑な田園地帯の廃線跡道路へ
ここからは、まーーーっすぐな道が約2kmも続く!
彼岸花の赤(R)、
稲の緑(G)、
空の青(B)、さながら "色の三原色WAY" を突き進んでゆくと
ハ・・・羽安(はやす)駅 に到着。
ここにはホーム跡っぽい広場と模擬線路が敷かれてあった。
駅のあった場所の地名はもともと羽山であった。
杉原川を渡って北側にある多可郡中町(現多可町)の安田地区と合わせて安田郷と呼ばれていた。
鉄道が建設される際に羽山と安田の間で駅の取り合いになり、羽山側に建設されるが駅名は安田口と一旦は決定された。
実際に切符の印刷までされていたが、羽山側の反発を受けて両者の地名から1文字ずつ取って「羽安」という名前に決まった。
1952年(昭和27年)に合併により西脇市となった際に、町名を駅名に合わせて羽安町としている。
(Wikipediaより)
こういうエピソードが面白い。
傍の田んぼではシラサギがカエルを捕獲していた。
そして空を仰ぐとハロの一部も!(23度上部プレートアーク?)
ソ・・・曽我井(そがい)駅
往路では確認できなかったが、復路で発見
駅の遺構は何もなく、看板だけが残されている
この辺りJA契約田『グレードアップ 山田錦』の幟が目立つ。
山田錦と言えば「酒米の王者」
その至高の「山田錦」をさらに粒張り・粒ぞろいさせグレードアップしたものらしい
ここで気づいたのだが、山田錦は深い緑色で、明るい緑色のは普通の稲のようなのだ。
パッと見、青々とした方がいい品種かな?と見紛ってしまうが…
(奥の濃い色が山田錦)
いや待てよ、食用としてはどうなのか?
明るい色の方は実は"特Aクラス"の稲なのかもしれない^^;
やがて田園地帯を抜け、街中に入ると
ナ・・・中村町駅
中町のほぼ中心部。
駅跡は「あかね坂公園」として整備され、枕木の階段があった。
メインストリートの終わりには、山田錦の米粒モニュメントがあり、ここから自転車道になる。
杉原川に架かる鉄橋を超え、再びヒガンバナの咲くのんびりとした田園地帯の中へ
ゴール目前だが、ここでちょっと左へ折れ、まちの駅「たか」にて小休止。
3年前に食べた 鹿バーガー でも・・・
2012/11/13
2012.11.10 兵庫県多可郡多可町へお出かけしてきました。
と思ったが、値段に負けて
鹿おにぎり (笑)
鹿肉のそぼろがアクセントでなかなか美味かった♪
小腹を満たして再び廃線跡に戻り、ゴールに向けてラストの直線道
傍には信号用器具箱が並び、彼方には終点:鍛冶屋駅の車両が見えてきた。
そして間も無く鍛冶屋駅に到着!
カ・・・鍛冶屋駅
駅舎とエメラルドグリーンが鮮やかなキハ30形気動車が保存されている。
旧駅舎は「鍛冶屋線記念館」として市原駅と同様、展示物があるが、閉まっており中には入れず。
申し込んでおけば見学出来たようだ。
一瞬、新旧vehicleが相まみえた。
野村(西脇市)駅から13.2km
鍛冶屋線の旅はひとまず終了。
帰り途では田園地帯をノンストップで駆け抜けたり、ミニ闘龍灘を発見したり、
そしてシメはココ!
あなたにおススメの記事