★2008年の星空模様は?★
2007年は世紀の"マックノート大彗星"で幕を開け、
夜空を漂うクラゲのような"ホームズ彗星"や
活発な出現を見せた"ふたご座流星群"などで幕を閉じましたが、
来年の天文現象が気になるところです。
そこで、僕の独断と偏見でチョイスした
2008年の天文現象~
星空模様
をちょこっとご紹介…
★2008年1月
4日(金)明け方 しぶんぎ座流星群が極大。
まずは正月明け、先陣を切っての流星群ですが、この間のふたご座流星群のような
数多い出現はあまり期待できません。
というのも、この流星群、かなりピークの時間帯が短い上に、2008年のピーク予想も
4日15時ということなのです。月が新月前であまり影響を受けないのが幸いですが
よく見れて1時間に10個程度見れれば・・・御の字でしょうか?
5日(土)明け方 月と金星・アンタレスの接近。
暁の空に昇るサソリの頭の両側に金星・細い月が並び、素晴らしい眺めとなるはず!
これは姫路での見え方ですが、実際はもっと朝焼けとなっていると思われます。
★天文シミュレーションソフト「Stella Theater Pro」にて作成
明るい惑星や1等星と月などの接近は見応えのある現象の一つです。
特に、朝焼けや夕焼けと相まれば、すごく印象的な光景が見られるでしょう。
実は2008年はめぼしい天文現象も少ないので、僕の興味はこういった月と星々との
フォトジェニックな接近を楽しみにしています。
2008年のこのような接近については後日また詳しくご紹介したいと思っています。
写真は2005年1月9日早朝の"月と金星・水星の接近"の様子。
月の左に明るい金星、そのすぐ上になかなか見ることの出来ない水星があります。
これは自宅からのありふれた背景ですが、絵になる建造物などと一緒に写し込みたいのです…
★2月
4日(月)明け方 月と金星・木星の接近。
★3月
6日(木)明け方 月と金星・水星の接近。
★4月
9日(木)宵 月とプレアデス星団(すばる)の接近。
★7月
28日(月)深夜~明け方 プレアデス星団(すばる)の星食と大接近。
2008年は3回すばる食が起こりますが、月も大きくなく一番見やすいのがこの日です。
ただ、昇って来る頃には食も終わってしまいますが、明け方まで"すばる"と月の大接近を
楽しめます。
★8月
12日(火)深夜~明け方 ペルセウス座流星群が極大。
2008年は満月前の月明かりで条件は悪いです。明け方月没後のわずかな時間に期待。
17日(日)明け方 西空で部分月食。
2007年は8/28に見事な皆既月食が見られましたが、2008年の月食は欠け始めてから
沈んでしまう月没帯食となります。
西の地方ほど有利ですが、関西で月没時には50%の部分月食となります。
2005年10月17日の部分月食の様子。
★10月
21日(火)明け方 オリオン座流星群が極大。
2007年は突発的な大出現を見せ、1時間に50個ほどの大出現となりました。
月も下弦でまずまずなので、2008年も期待が持てるか?
★11月
1日(土)夕空 月と金星・木星・アンタレスの接近。
★12月
1日(月)夕空 月と金星・木星の接近。
13日(土)深夜~明け方 ふたご座流星群が極大。
2007年は最高でしたが、2008年は満月の月明かりで条件は最悪です。
29日(月)夕空 月と水星・木星の接近。
昼間には青空の中で水星食(水星が月に隠される)が全国で見られますが、
望遠鏡でないと観測できません。
とまあ、こんな具合ですが、
これっ!と言ったのが無く、寂しい一年となりそうです。
こうなれば予測できないもの
・・・突然の大彗星の出現とか☆彡、突発的な流星雨の出現・・・
などを期待するばかりですね!
それでは皆さん、良いお年を・・・
【トップ写真:ヘール・ボップ彗星~1997年4月10日 兵庫県生野高原にて】
え~!?もう10年以上も前ですね。バックの星座はペルセウス座で、奇しくも今ちょうど
ホームズ彗星が見えている辺りです。こんな大彗星を、また見てみたい!!
あなたにおススメの記事
関連記事