★木星のガリレオ衛星を撮ろう!

HASSY

2008年07月13日 23:32

前記事で300mm望遠レンズによるお手軽な月面撮影をご紹介しましたが、
今回はもう一歩グレードアップして、
今、南の空に輝いている"木星"をターゲットにしてみました・・・


    木星とサソリ  25年前~1983.05.14(たぶん) 一番明るい木星のすぐ下には天王星も写っています


 
木星はつい先日7月9日に衝(しょう→外惑星が太陽-地球-惑星の一直線に並び、
地球から一番近くなり、見かけの大きさ明るさともに最大になる~つまりもっとも見やすい時)
を迎え、南空「いて座」の南斗六星のそばで、-2.7等という素晴らしい明るさで輝いています。

見つけ方は、日が暮れると一番星として南東の空低くで目に付くので、すぐにわかると思います。
真夜中頃には南中、明け方に南西の空に沈む・・・と、ほぼ一晩中見えているのです。
空のいい所では、夏の銀河の脇で強烈に輝く見事な姿が御覧になれるでしょう。

   ボイジャー2号による木星 by NASA from Wikipedia




で、木星と言えばまず思い浮かぶのがこの"縞模様"ですよね。
大赤斑という台風のような大きな渦も有名です。




それともう一つ有名なのが"ガリレオ衛星"(木星の四大衛星)
ガリレオ=ガリレイが初めて望遠鏡で発見した、木星の極めて明るい4つの衛星です。

内側からイオ・エウロパ・ガニメデ・カリストと名付けられています。
どれも明るさは5~6等級で、7倍程度の小さな双眼鏡でも非常によく見え、
時間と共に木星の周りを回る様子が見れますので、
双眼鏡をお持ちの方は是非一度御覧下さい。
夏休みにお子さんと観測してみてはいかがでしょう?
木星に従って、ポチポチッと小さく輝いている姿が、なんともかわいらしいです♪


このガリレオ衛星を300mm望遠レンズで狙ってみました。
  2008.07.10 22h50m  300mm,F5.6,1/2.5s,ISO3200


300mmでのノートリミングです。

これではちょっとわかりませんね・・・拡大してみましょう。


おっ!何やらポチポチッとした明かりが木星の両側に見えてきましたね・・・
もっと拡大すると…



わかります、わかります!4つの衛星が!

左から、エウロパ、(木星)、イオ、ガニメデ、カリストです。

望遠鏡なんか要りません! 300mmでここまで写るんですよっ!!

撮影の注意事項としては、
月もそうですが、高倍率となるのでとにかくブレ対策が重要となります。

 1.三脚は必須です。シッカリしたものがあればベスト。

 2.レリーズ
    指でシャッターボタンを押すと、どうしても振動が伝わってしまうので
    レリーズを使うのがいいのですが、お持ちでない場合はセルフタイマーを利用しましょう。

 3.手ブレ補正やミラーアップ
    こういった機能の付いているカメラ・レンズであれば使用するべし。
    僕は手ブレ補正付きは未経験なので、効果までは言及できませんが…

 4.早いシャッタースピードと感度アップ
    忘れてはならないのが星は動いている…ということです。
    実際望遠レンズでファインダーを覗いていても、どんどん移動するのがわかります。
    300mmともなると、星をシビアに静止で写すには1秒以下、
    いやもっと短くなければならないはず。
    早いシャッターを切るには明るいレンズが必要ですが、ISO感度を上げるのが手っ取り早いです。
    ISO800や1600とかに思い切って上げましょう。
    ただし、そのぶん画質は悪くなりますが・・・

 5.ピント
    せっかく撮れたのにピンボケだった。。。(>_<)
    実は僕もこれに一番悩まされています。
    撮った直後のカメラの液晶画面ではまあまあ写っていると確認できても、
    後でPCで拡大してみると、、、ピンボケ・・・
    今回の写真も、カメラのライブビュー機能で念入りに合わせたつもりなんですが、
    ピントは甘いですね~
    アンシャープマスクで誤魔化すのが精一杯(笑)
    オートフォーカスで、微塵の狂いもなくピタッとピントが合えば言うことなしなのですが…
    昔のレンズは何も考えなくても無限遠で止まるので、こんなこと何も考えなくても
    良かったんですがねぇ・・・


以上、これらに注意して、適切な露出を撮りながら調整してみてください。
即座に結果が見れて、調整できるのがデジタルの真骨頂ですもんね!

なお、ガリレオ衛星の動きの予報は、天文関係の年間誌。月刊誌に出ていますので、
そちらを参考にどうぞ。




    2007.08.07 20h22m  無印良品南乗鞍キャンプ場 F25サイトにて
    トップの写真の24年後です。

 
ちなみに、木星は古代中国では"歳星"と呼ばれており、日本にもその名で伝わっています。

木星の公転周期は11.86年、つまり約12年で太陽の周りを一周するわけで、
見た目、黄道十二星座(中国では十二支)を1年に1つずつ進んでいくことから
そう名付けられたものです。

今はいて座にいますが、去年はさそり座のアンタレスのすぐそばにいました。
それで、来年はやぎ座、再来年はみずがめ座・・・と渡り歩いて、
12年後には再びいて座、、、おおよそ、今の位置に戻ってくるというわけです。



この写真は、実は24年前のもので、今と同じようにいて座の(一番濃い)銀河の中の姿です。
画面中央右にはメシエ22という大きな球状星団も見えています。

撮影は、たぶん(笑)1984.05.11 01hごろ NikomatFTn,135mm,F2.8,露出10分?,
フジクローム400RH  兵庫県ハチ高原にて 赤道儀によるガイド撮影


この時から、もう二回りの歳月が過ぎたんですね!
それだけ歳を取ったということか・・・(涙)




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