一期一会のルーリン彗星
巷を騒がせていた
ルーリン彗星(Commet Lulin)をやっと観ました。
左下へ伸びる尻尾もなんとか写りましたが、
時季柄、春の小川のオタマジャクシのようですね♪
【Commet Lulin 2009.03.01 22h05m~ 30秒×5枚コンポジット,ISO800~1250】
ようやくスッキリ晴れた3月1日夜。
【これは夕空の月と金星。宵の明星もそろそろ見納め、来月からは明けの明星へ…】
空の暗いところへ遠征したかったのですが、諸事情により断念(単に気力が…)
自宅でお手軽撮影してみました。
スッキリと晴れてはいますが、いちおう市街地の中なので、光害でボンヤリ気味の空。
4等星は見えているようですが、5等星はどうかな?といった程度です。
【トップ写真はトリミングしてありまして、これが原サイズです】
肉眼では到底無理っぽいので、双眼鏡でしし座のレグルスのあたりを捜すと、
いらっしゃいました… 微かにモヤっとした雲のような塊が。
光度は5~6等級ぐらいでしょうか?
135mm,F2.8の望遠レンズで撮影を開始。
明るい空でカブリが酷く、露出をかけられません
何とか、画像処理(コントラスト調整)で見られるようにしてますが、上写真の原板はこんな感じ
【これで2.8開放,lSO800,30秒露光です。画像処理一切なし】
このままじゃ、とうてい夜空のイメージじゃないですよね。
暗く良い空なら、そのままでも見られるでしょうが、仕方ありません。
もちろん絞り込んだり露出を抑えればカブリは無くなりますが、暗い星は写らなくなる…
というジレンマがあります。
上の2枚は15分間のルーリン彗星の動き。わずかの時間の間に移動しているのが判りますか?
地球に近づいているので、大変動きが速いんですよ!
この彗星特有のきれいな
緑色は、成分のシアンやカーボンが太陽に反応して輝いているとのこと。
暗い空なら、尻尾がもっと伸びている姿を認められるでしょうね。
こんなお粗末な望遠レンズじゃなく、大きな望遠鏡によるルーリン彗星の素晴らしいアップ画像は、
きよぴーさんとこをどうぞご覧下さい。
さて、このルーリン(鹿林)彗星ですが、
2/24に地球に最接近した後、今もどんどん遠ざかって行っています。
今後は月も大きくなってくるので(満月へと向かう)
月明かりが邪魔して、淡い姿が余計に見えにくくなります。
この姿を見るのも見納めというか、最初で最後かな?
再び地球に近づくのは数万年後らしいですから。。。まさに一期一会
おまけ
【M44 プレセペ】
当日、ルーリン彗星の西側に見えていた、
かに座の敵開星団M44「プレセペ」。
ふたご座としし座の中間にあり、肉眼でも雲のようにぼんやり見えます。
双眼鏡で観ると、このように星の集まりであることがわかります。
3/5~6にはルーリン彗星がこの星団に近づくのですが、半月過ぎの明るい月が近くにあるので、
空のいいところで晴れていても見難いかな?・・・
あなたにおススメの記事
関連記事