みなさんの蛍キャンプ記事を羨ましく拝見しております中、
神戸新聞WEBでこの記事を見て思い立ったが吉日。
6/14(日)の午後、但馬へ向けていざ出発!
環境庁より「ふる里いきものの里」に指定され、兵庫県のゲンジボタル保護区に指定されている
養父市奥米地「ほたるの里」へと向かいました。
ちょうど
6月13日(土)~20日(土)には「ほたるまつり」が開催されているとのことで、
午後6時半、まだ明るいうち現場に着きましたが、すぐに駐車場も満杯となったようです。
神戸・大阪ナンバーが多かったですね。
まつりの中心地となる施設「ほたるの館」付近には、焼きそば・たこ焼き・焼き鶏、
そして金魚すくいなど多くの屋台が出て、賑わいを見せておりました。
ここ「ほたるの里」では、2004年の台風23号の被害でホタルが激減していましたが、
地域住民の方々の地道な保護活動により、被害を受ける以前の状態まで復活したとの事。
素晴らしいですね~。住民の皆さん、ありがとうございます。
さて、暗くなるまではたっぷり時間があるので、ホタルスポットの下見散策に行ってみます。
屋台横町?を抜けて、蛍のイラストやロウソク灯籠が両脇に立ち並ぶ「ふれあい小径」を
南へ200mほど歩けば、米地(めいじ)川に突き当たりました。
川というより、せせらぎですが・・・
この辺り一帯、川沿い遊歩道の道なりがホタルスポットのようです。
「ほたるの水辺公園」と銘打たれ、東屋などもありました。
ようやく陽が沈み、薄暗くなって来た7時半過ぎに再び川沿いへ。。。
既にかなりの人集り、後から後から更に大勢の人々で、次第に川縁が埋め尽くされていきます。
果たしてこの人々以上の蛍が舞うんでしょうか?
カエルの歌声が響く中、みなさん、始まりの刻を今か今かと待ち受けます。。。
やがて、川向こうの茂みの中に
黄色い光が・・・
一番ボタル見ぃつけた!
それを皮切りに、あちこちに光が広がり、ホタルが飛び回り始めました。
徐々に光が溢れ始め、後は生きているイルミネーションに感動の連続
娘のところにも何匹も飛んで来てくれました。
カメラの三脚やストラップに留まるホタルも
フラッシュは止めて~ 焚いても写らへんよ…
と文句を言いつつ(笑)
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車道近い西側、川がカーブした辺りが、一番の光の密集地のようでした。
まるで、hotaruの舞う空間だけが別の小宇宙みたく、ぽっかり浮かんで・・・
地上のプラネタリウムを見ているような Fantasy World です
川面に映る黄色い光の残像も美しい~ 光群が倍に見えます。
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周りと呼吸を合わせているかのように、リズムをとって一斉に明滅を繰り返す様は、
生き物の鼓動や息づかいが聞こえてきそうで、とても神秘的ですね~
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ともあれ、これだけ凄いホタルを見たのは生まれて初めて。
光モノでは、2001年しし座流星群以来の感動かな?(笑)
空を見上げれば、星も負けじと姿を現しておりました。
これは!コラボしないと、と狙いますが、なかなかいい構図が・・・(^^;)
沈むしし座・土星と・・・ 【露出1分40秒(30秒×2枚+20秒×2枚コンポジット)】
天頂近くには北斗七星も・・・ 【露出1分(20秒×3枚コンポジット)】 クリックで大きい画像をどうぞ
天の星と競うかのように、ホタルが何匹も飛んでくれました。
数百匹どころか、千を軽く超えていたと思われるホタルの乱舞
遠征した値打ちたっぷり、大感激・大満足の
『ほたるの里』でした。(^^)v
こんなところでキャンプ出来れば最高なんですけどね~
『ふれあい小径』 ~ hotaru road
ホタルを撮ってみよう!
最後に簡単にホタルの撮影方法を書いておきますので参考にして下さい。
基本的に暗く微かな光を捉えるという点では、星の撮影と全く同じです。
三脚は必須
… まずブレないようにカメラを固定しなければなりません。
三脚が無い場合は、手すり等に置いて手持ちで固定するのも一つの方法です。
ブレ対策という点でシビアに考えると、シャッターを押すレリーズもあるにこした
ことはありません。リモコンとかも活用しましょう。
明るいレンズか感度を高く設定
… 一見明るく輝くホタルの光ですが、写真ではなかなか明るく写ってはくれません。
デジイチならばF値の明るいレンズ(F1.4とかF2.8まで)を使えればいいのですが、
最初からセットでついているズームレンズは総体的に暗い(F4とかF4.5)のが実情です。
レンズ交換が無理なら感度を思い切って上げましょう。→ISO1600とか3200に!
ノイズが増えて画質は悪くなりますが、背に腹は変えられません。
→ 最新機ならばノイズもかなり改善されているはずです。
マニュアルモードで長時間露光
… 感度を上げて更に露出時間(シャッタースピード)も長くしなければだめです。
具体的には、飛んでいる光跡を撮るには数秒~数十秒の露出が必要となってきます。
そのためには撮影モードをマニュアルにして、絞りを開放(一番小さい値)近くにして、
シャッタースピードを調整することとなります。
暗いモノを撮る時は、とにかく絞り開放。被写界深度など気にしてはいけません。
コンデジでも高級機種はマニュアルモードがあるでしょうし、夜景モードとか星モード
なんかが使えるはずです。
特にコンデジで注意したいのは、必ずフラッシュ発光禁止にしておくこと!
(夜景モードとかにすれば自動的に発光禁止となるはずですね)
ピカッと光らせても、雰囲気のあるホタルのきれいな光は写りませんし、鑑賞の邪魔。
何せホタル自身がビックリしちゃいますから御法度ですよ~(笑)
今回撮影したデータのほとんどは、ISO2000~3200、F4(暗っ…)、露出は20~30秒です。
これは十分周りが暗い時の設定で、まだ薄明るいうちは、もっと切り詰めなければ
露出大オーバーで真っ白になってしまいます(^^;)
光跡を撮るならば露出は変えずに、ISOを下げたり絞りを絞ることで対応しましょう。
いずれにしろ、デジカメならモニターで確認できるので試行錯誤してみて下さい。
フォーカスもマニュアルで
… 被写体が暗いせいで、オートフォーカスがうまく働かないことがありますので、
フォーカスも出来ればマニュアルに切り替えておきましょう。
ホタルのいる所まで何mか、だいたい合わせておけばOK。
実際には10m~∞の間で調整すればよいでしょう。
これはコンデジでは難しいのかな?
撮影後の処理
… 長時間露光した場合、暗い場所では問題ありませんが、近くに灯りがあったり、
車のヘッドライトで照らされたりした場合、バックが明るくなり過ぎて、昼間のような画に
なることがあります。
そんな時は画像処理ソフトで焼き込んだりして(明暗やコントラスト、ガンマ補正など)
夜の雰囲気になるように各種調整すれば、救えるかもしれません。
さあ、いかがですか?
後はホタルの群れを目の前にして、ファインダーを覗いて構図を決め、シャッターを切れば・・・
きれいなホタルの写真が撮れましたか?
ホタル鑑賞の想い出に、ぜひ一度挑戦してみて下さい♪
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