天の川とISS
★柤大池公園オートキャンプ場日記 2008GW-5
2008.05.03-05
午前3時。
テントを出ると、ひっそりと静まり返ったサイト上空に
星々の輝きが・・・
? しかしこの時刻、皆さん寝静まっているはずなのにやけに明るいのです。
斜め向かいのサイトに、ランタンが煌々とした明かりを放っていました。
どうやら、
常夜灯とされてるようですが、止めて欲しい・・・
せめて常夜灯とするなら、もっともっと光量を落としていただきたい
それと
サニタリーの灯りも点けっ放しです。
これまた、深夜の使用後は消していただきたいものです
と、不満を漏らしても始まりませんので、カメラと三脚を担いで湖畔へ向かいました。
サソリといての銀河 18mm,F4,露出247秒,ISO800
※クリックで大きな画像が御覧いただけます
サイトを離れると、とたんに星々が降り注いできました!
よいポジションを求めて、池の反対側にまで足を延ばします。
本当に真っ暗で、
熊でも出てきたら…との恐怖と闘いながら(笑…でなく、ほぼマジ)
池の向こうにいて座の銀河、
左の明るい星は木星です。
18mm,F4,露出148秒,ISO1600
天文薄明も始まっており、
高感度で撮ると、かなり青みがかって
きました。
天の川はいて座から天空を横切って
北東の空へと延びています…
18mm,F4,露出31秒,ISO3200
撮影をしながら星空散歩をしていると、流れ星がけっこう見られました。
折しもあのハレー彗星を母体に持つ
「みずがめ座η流星群」が活動中(極大は5/6)なので、
何個かその群のがあったのかも?
さて、今朝のお楽しみはもう一つありました。
ISS(国際宇宙ステーション)の観測です。
いや、観測と言うより、まあ眺めるだけですから観望ですね。
5月4日早朝は4時少し前に日本列島を斜めに横断する大変好条件な予報となっていました。
ISSの光跡。右下の明るい星がアークトゥルス。その上にかんむり座も見えています。(露出30秒)
西の方角から出現するので、今か今かと待っておりましたら、
西空へ回ったアークトゥルスの近く、突然明るい光が視野に入ってきました。
来たっ!!
つい先日、土井飛行士がスペースシャトルで運んで設置した「きぼう」を載せたISS。
南空に輝く木星なんか較べものにならないくらいの、
目の醒めるような明るさです!
(金星より明るいマイナス5等級ぐらい。「きぼう」に加え、
欧州補給機「ジュール・ベルヌ」も
ドッキング中なので、その反射分がプラスされて余計明るいのかも?)
中央上に白鳥座のデネブ。ISSは木立の中へ消えてゆきました…
ISSは北西の空高くから白鳥座をかすめ、北東の空へと通過して行きました。
この間3分ほど・・・
速い、スゴイ、明るい!の三拍子(笑…
どこかの牛丼屋みたいですね)
しばらく、ISSの余韻に浸っていたのですが、日の出まで1時間となり、
既に始まっている天文薄明の中、徐々に空の暗さも薄れてきました。
あれだけ真っ暗だった周囲も、何となく物の輪郭が判るようになっています。
天の川はもとより、星達の姿も薄れていく中、
名残の星空を撮り続けました
山際に沈みゆくサソリ 2008.05.04 04h01m
つづく。
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