~ミステリー・アドベンチャー小説風~
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HASSY探検隊一行は"せせらぎ広場"を目指して、Bエリア横の小山へと続く道を登って行った。
登りながらもHASSY隊長は妙な違和感を覚えていた。
おかしい…、こんな小山の上にせせらぎが流れているはずはない。
何故、上っているのだ? 何かに引き寄せられているとでもいうのか…?
暗雲立ちこめる坂道を登ってゆく隊員達
この先に何が待ち受けているのか…
我ら探検隊に神の御加護のあらんことを、、、
(何故かこの後の画像はありません…)
押し寄せる不安を振り払うかのように、駆け足気味に100mほど坂を登ると、平坦で開けた場所に出た。
周囲を雑木林に囲まれた広場のような感じだ。
ここが"せせらぎ広場"なのか!?
いや違う、周囲を見渡しても肝心の "せせらぎ" の "せ" の字も無いではないか。
そう、そこにあったのは、、、
どう見ても
南乗鞍によくあるキャンプサイトらしきものの群だったのだ。
「人里離れた山の中を途に迷って闇雲に歩いていて、ふと視界が開けると目の前には誰も住んでいない
であろう未知の廃村が唐突に姿を見せた・・・」 そんな感じだ。
入口にはサイト番号を示す番号杭が無いが、明らかにサイトの佇まいを呈している。
その辺り、丸めの大きな石がいくつか転がっていて、朽ち果てたストーンサークルを連想させる。
何かそこには、入る者を拒むかのような"結界"が張られてあるように思えた。
・・・
HASSY隊長は意を決し、勇気を振り絞って一つのサイトに足を踏み入れた。
内部は古びて少し荒れて、何か
"サイトの遺構"のようなものを連想させる。
その数約10区画足らずか? 自然に同化するかの如く、広場一帯に巧みに配置されている。
HASSY隊長は堅く確信した。
… ここが、幻のEエリアに違いない!
ついに我々はその姿を目の当たりにしたのだ!!! …
興奮気味に更に奥へと進んでゆくと、緑の中、突然カラフルな色彩が目に飛び込んできた。
こ、これはタープだ!
何故、こんな人気のないところにタープが張られているのだ?
HASSY隊長は隊員(妻)と隊員(娘)に制止を命じ、タープに近づいて様子を窺う。
見たところ、キャンプ場のアウトドア教室などでよく使用されているスノピのレクタである。
下には、薪のような木材が置かれてあるので、資材置き場か何かの加工場?のようにみえる。
しかも、つい昨日、いや先程まで使われていたような痕跡がある。
「未知の廃村の一つの家屋に入ってみると、ダイニングテーブルにはすぐにでも食べられるような
食事の用意がされており、暖かそうなスープからはまだ湯気が立ち昇っている。
人の気配は皆無で、つい今し方までいた人々が忽然と姿を消した、、、」 そんな感じだ。
その奥の方に目をやると、木々の聞からはBエリアが窺えた。
人足の途絶えた雑草の生い茂る道は、サニタリー棟No.3の方へと続いているように見える。
閉ざされたエリア…、ロストサイト…、巨大な遺構…、滅びた謎の文明…、そして神隠し…
数々のミステリアスなキーワードが、HASSY隊長の頭を支配し始めている。
このエリアが何故使われていないのか?
ここで、いったい何があったのだ・・・
ガ、ガサッ…
!ふと、背後に人の動く気配を感じて、HASSY隊長は現実に引き戻された。
だ、誰だ!?、ここには誰もいないはずなのに???
次の瞬間、背中を何かに掴まれてたような気がして、
身体が凍り付いた・・・
恐怖に引き攣れた顔で振り返ると、隊員(娘)だった。
おとうさん、早く "せせらぎ広場" へ行こうよ~
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とまあ、そんなワケで、Bエリアの東側の小山の中に、マップに載っていないサイトらしきもの
の集まりを見つけました。
荒れているように書きましたが、それ程でもなく、今すぐにでも使用出来そうな感じでしたね。
ここが、Eエリアとなるべきところだったんじゃないかなと漠然と思います。
昔は使われていたけど、サニタリーまで結構離れているし、評判も良くなく廃止されたのか…
あるいはEエリアとしてサイト造成中に計画が頓挫したのか…
はたまた、独立している点を活かしての "団体貸切用シークレットサイト" なのかも?
いずれにせよ、今度行った時スタッフに確認してみようと思います。(^_^;)
オレンジのエリアが今回発見したサイト群のあったところ。せせらぎ広場はその右の緑丸。
トップの道案内の写真、ちょうど2つの矢印の中間にE?へと続く坂道がありました。
そうそう、この後坂を下りて間違えた分岐点まで戻り、車進入禁止の林道を東方へ下りると
無事"せせらぎ広場"に辿り着けましたことを申し添えておきます。m(_ _)m
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