だるま夕陽

HASSY

2007年10月27日 23:49


 2007.10.27 17h06m43s

10月に入り、そろそろ瀬戸内海に沈む夕陽が見え始めました。

太陽が真西より南へ没する春までのこの時期は、専ら海に沈む夕陽を追いかけ回します。
住んでいるところが海に近いこともあり、夕方晴れていてチャンスがあれば、
カメラと望遠レンズ(or 望遠鏡)を持って海へと出かけます。

目的は"だるま夕陽"です。   


  太陽は分厚い雲の中に隠れています…

水平線に太陽が沈んでゆくとき、海水と大気の温度差や光の屈折の加減で、
海面に現れる蜃気楼の太陽と真の太陽とが合体し、だるまのような形となります。
(もちろん、これは日出時も同じような現象が見られます。)


 17h06m10s 分厚い雲の下へ太陽が現れてきました!
 左の島影は蜃気楼で浮かび上がっています


太陽が沈むポイントは毎日変わっており、秋分の頃が真西、それから冬至にかけて
数日に角度1°ぐらいずつ南へと移動して行くのです。
瀬戸内海は島影が多くありますから、島に邪魔されずに海への日没を見ようとすれば、
いつも同じところで…という訳にはいきません。
しかも、海岸近くまで車で行ける場所を、あらかじめ地図とにらめっこしながら
探さなくてはなりません。


 17h06m30s 海に蜃気楼の太陽が現れます

この"だるま夕陽"、キレイに見える条件は、
 ・水平線に雲が無くクリアによく晴れていること
 ・海水と大気温の温度差が大きいこと(やはり冬場に限ります)
    → 大きな蜃気楼(だるま)となるのです


 17h06m41s 上の真の太陽と、下の蜃気楼の太陽が繋がりました!

綺麗な"だるま夕陽"を見たい!
そして、あわよくば伝説の"グリーンフラッシュ"を一目見てみたい!
と思い始めてまだ2年、未だ夢は果たせていません・・・


 17h07m02s きれいなダルマです…

今日は、台風が東に去るにつれ、昼から晴れ間も出てきまして、
夕方も雲は残っているものの、いつものポイントへ行ってみました。
冬型のような結構クリアな空ですが、水平線上には雲が多めです・・・


 17h07m56s ダルマも終わり、後は沈んでゆくのみ…

海岸に着くと、やはりオジサン・カメラマン連中が(僕も十分オジサンですが…(^^;))
5,6人いらっしゃいました。
みなさん、バズーカ砲か大砲のような物凄い望遠レンズを装着されてます!
プロが使うようなウン十万するやつでしょう・・・あぁ、ウラヤマシイ。


 17h08m55s ややっ...右から船がやって来る

やがて日没、、、
雲の間から、何とか"だるま夕陽"を拝むことができました。

ところが最後の最後、太陽が消える瞬間は、見事西からやってきた"船"に邪魔されてしまい、
"グリーンフラッシュ"の夢はまた果たせず終い・・・
わずか3分間のドラマは幕を閉じました。


 17h09m19s あぁ~あと少しなのに、船が・・・

明日もチャンスあるかな?



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