2012年04月10日
駆け足のヴィーナス
既に先週のこととなってしまったが・・・
すばる(プレアデス星団,M45)の傍らを駆け上がる金星が美しかった

BORG 60ED + reducer 0.8x + Nikon D300 (298mm,F5) 4/1,2,3,4 の4日分を合成
金星の光条は望遠鏡のレンズフードに十字線を取り付け、光の回折を起こさせての演出だが、
日によって向きがバラバラなのはご愛敬
それに金星の明るさも違うし…
すばる(プレアデス星団,M45)の傍らを駆け上がる金星が美しかった

【下から4/1~4日の金星の動き】
BORG 60ED + reducer 0.8x + Nikon D300 (298mm,F5) 4/1,2,3,4 の4日分を合成
金星の光条は望遠鏡のレンズフードに十字線を取り付け、光の回折を起こさせての演出だが、
日によって向きがバラバラなのはご愛敬


全般的には春霞というか、まさに"春の宵"

Vの字のヒヤデスとプレアデス、そしてヴィーナス


何年ぶりかという


しかし夕方には低気圧一過の大晴天となり、今夜の最接近に期待を抱かせる。
ところが電車が・・・

危うく帰宅難民になりかけて我が町に帰還するや、今度は空が一転して名残のプチ暴風雨

やはり今夜はムリか…と諦めかけたが、雨も止んだ西の低空に起死回生の晴れ間を発見!

これはイケる! 慌てて撮影準備に取りかかった。
案の定、晴れ間はだんだん広がり、空を覆っていた雲がとれ始め、やがて木星が姿を現した!
そしてついに金星も!
オーマイガー

大気中の塵や挨がすべて吹き飛ばされた、凄くクリアな透明度の空。
こうなると、東空の上弦を過ぎた大きな月が益々恨めしい・・・
金星が輝き過ぎなため、すぐ傍のプレアデスがよく見えず、双眼鏡を覗いてみた。
視野内には、眩いばかりの強烈な黄金の光を放つ金星と、宝石のように散りばめられてキラキラと青白く輝くプレアデス

その光・色・きらめきの対比が素晴らしく美しすぎる!! まるでおとぎの国の夢のようだ。
こういうのを目にすると、ますます星空観望~宇宙の虜になってしまう。
しかし撮影は難航・・・
折からの強風は健在で、軟弱な架台にヤワな撮影機材では露出をかけられない。
それに月明かり。
できればプレアデスをとりまく青いガス星雲などと一緒に写したかったのだが、
こればっかりは空のいいところでないと・・・
というか、あの月明かりでは空のいいところでもムリか?
西からはまた雲の塊が押し寄せてきたので、撮影もここまで。
それでも、あきらめかけた最接近を見ることができてラッキーだった


この日はモヤがありました
束の間のデート。
また8年後に逢おう。。。
雲に飲み込まれるまで、双眼鏡の視野に広がる "美しい宝石たち" に惜別したのであった

Posted by HASSY at 22:14
│星