キャンプと星と…

　
先週金曜日の夜、満月前の月の周りに見事な光の環が見えていた！

　


ハロは日中、薄雲が出た時など太陽の周りにたまに見られるが、月のハロはそうそう見る機会がない。


とにかくデカい！

トップ画は魚眼レンズによるもので、半径が22°もある大きな円がわかるだろう。







アップしてみると星に浮かぶ幻想的な虹色が良くわかる。　　中央右の明るい星はおうし座 β星（1.7等星）









ちょうどオリオンを跨ぐような環。　　左下の輝星はシリウス。









一か月前、クリスマスの夜には光環（光冠）も見られたし、















そこで、My Photo蔵の中から 太陽や月の 暈（ハロ）と光環（光冠） を拾い集めてみた。





暈も光環も、月や太陽の周りに現れる虹色の環っかだが、その原理が全く違う



暈は雲を形成する氷晶がプリズムとして働き、光が氷晶の中を通り抜ける際に屈折することで発生し、内側が赤色、外が紫色。


その大きさは巨大で、必ず半径22°の円となる。

22°の円は内暈（ないうん、うちがさ）と呼ばれるが、それよりもっと巨大な半径46°の外暈（がいうん、そとがさ）も稀に見られる。































これに対して光環（光冠）は、雲や花粉、黄砂などの微粒子の中で光が回折することによって起こるもので、
内側が紫色、外側が赤色の順となる。

大きさは暈のように大きく一定でなく、小振りで１°～５°くらいと様々である。
　（上のオリオンがらみの暈と光環を較べてみればよくわかるだろう）







　　











　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いびつな円が面白い。























　　　　　スギ花粉による花粉光環。

　　　　　太陽自体は日没前の低空で横に扁平となっているのに対し、光環は縦の扁平となっているのが非常に興味深い。
　　　　　これは空気中を漂うスギ花粉が縦長の楕円形をしているためで、回折もそれになぞらえて縦の扁平形となるもの。
　　　　　また虹色でなく赤の単色なのは、低空のために赤色の波長のみが届くため（夕陽が赤いのと同じ原理）。